結婚を機に佐世保に移り住んで15年目になりました。出産を経て、子ども達の就園をきっかけに、学生時代から興味のあった福祉の世界へ。障がい福祉サービス事業所、市内小学校での特別支援教育補助指導員を経験していく中で、「療育」という言葉に出会いました。
発達に遅れや凸凹のある子ども達は、特性も性格もそれぞれに違い、発達の幅もそれぞれですが、成長しない子どもは一人としていません。例え言葉が出ていなくても、療育を通してその子なりのコミュニケーションの方法を少しずつ身に付けていきます。「昨日できなかったことが、今日できるようになった!」その瞬間に立ち会うことができることこそ、この仕事の一番の魅力だと思っています。
私たちが子ども達に関わることのできる時間は、その子の人生の中のほんの一瞬です。しかし、その一瞬に子ども達は、私たち大人が想像もできない程大きく大きく成長していきます。そのかけがえない時間を、その子の人生の土台を、保護者や周りの方々と共に育んでいます。
現在、私は児童発達支援管理責任者という立場で働いています。“現場で子どもたちと接することが楽しくて仕方ない”私でしたが、現在は、個別支援計画書の作成や保護者支援、教室の運営やスタッフの育成などが主な仕事内容です。教室が開所したばかりの頃は、経験も少なく、自分にはキャパオーバーだと落ち込む毎日でした。しかし、智翔館では、研修会や打ち合わせが盛んで、部門を超えてたくさんの先生方が、経験談やアイデアを出して、応援してくださいました。
また、何より私の原動力となったものは、共に働くチャイルドハートの先生方の存在でした。どんなに窮地にあっても、「大丈夫です。頑張りましょう。」とその時できる最大の力を発揮してくれ、常にチームワークで乗り越えてきました。
さらに、チャイルドハートは、家庭と仕事を両立しながら働いている先生方が多いことで、互いにカバーし合いながら勤務できる環境が整っています。時に愚痴を吐き出し、時に励まし合って泣き、最後は笑い合う。この環境が、チャイルドハートに通う子ども達への支援にも通じていると自負しています。
最後に、私の役目は、チャイルドハートに関わる全ての人を「笑顔」にすることだと考えています。それは、同じ職場で働く先生方に対しても、です。私たち自身が生き生きと仕事に向かう姿勢が、より良い療育に繋がると信じ、これからも切磋琢磨していきたいと思います。