現在、私は、高校3年生のA君を受け持っています。
彼は高校2年生の3月に智翔館に入学してきました。今でも最初の3者面談を覚えているのですが、その時の成績は学年の下の方、大学に行ければ良い。という状況でした。
某日、ある企業の専務から講話をいただく機会があり、それがA君を変えるきっかけとなりました。
専務は高校時代A君と同じく学年の下の方、高校の先生に3年次の面談でこれでは大学進学は難しいと言われ、このままではまずいと思い、誰よりも努力して勉強をしたそうです。結果は第一志望校に合格。講話では高校生活や大学生活、現在の仕事のエピソードなどを交えて話していただきました。
その機会はA君にとって、とても影響の大きいものだったと思います。努力は報われることを学び、水を得た魚のように勉強をし始めました。
A君は専務と同じ志望校を目指したい!という希望をもったのですが、現実は200番ほど成績を上げないと合格は難しく、周りからは無理だろう。と思われる状態でした。しかし、彼は中学の復習からやり直し、誰が見ても変わるくらい朝早くから夜遅くまで勉強に集中し、必死で受験勉強に取り組みました。本気で勉強を始めて3ケ月、英語は150番抜き、地理は上から数えて7番目になり、国語の現代文は40点もアップ!驚異的な成績の伸びに、周りもびっくり。
本人は成績が出た日に嬉しそうに、私にそれを見せてくれました。普段から謙虚な彼らしく、言葉を選びながら「今までが勉強してなかったので。これからも見ていてください!」と。
正直私は泣きそうでした。その結果をご覧になったご両親は、夏の3者面談で「最初は大学に行ければ良いと思っていましたが、今は息子の行きたい大学に行かせたい。講座は必要なものは提案してください。」と言ってくださいました。
一緒にその言葉を聞いていた彼は、少し照れくさそうで、でも嬉しそうで。
A君の強みは、「素直」であることです。その強みを活かし、他者からのアドバイスに耳を傾け、まずは行動し、計画をずれることなく実行してくれたことが、大幅な成績アップにつながったのだと思います。
10月に入ると、A君は伸び悩み始めました。受験生が一度は経験する時期です。志望校を下げようか、と悩みを打ち明けてくれた彼に、私はA君がやりたいことを応援すると伝えました。1日考えて、彼の出した答えは第一志望校を貫くことです。今まで頑張ってこられたのは第一志望校で叶えたい目標や夢があるから。「志望校を下げるのはいつでもできる。まずは最後までやる。」と言ってくれたのです。
実は学校の先生からも「A君から志望校は下げない。と話がありましたよ。お互いに頑張りましょう!」と報告と励ましの言葉をいただきました。
彼は志望校を目指し、今ももちろん勉強し続けています。来春3月に嬉し涙を、笑顔を見るためにこれからも私は生徒の人生の応援団であり続けることに迷いはありません。
これまでの、そしてこれからの努力が、彼にとって将来の宝になることを、私は確信しています。
自分の子どもに、自慢できる会社にしていきたいです。今はまだ、子どもが小さいので、母親の職場という認識しか持っていないのですが、いずれ「ママのお仕事素敵、お友達も通っているよ。」と誇らしく思ってくれたらとても嬉しいです。
それから、子育てをしている女性がより働きやすい環境にしていきたいです。
託児所、保育園をつくりたいですね!
智翔館自体は、今も産休や育休は取れますし、必要な時は休める会社なのですが、地域の方も含めて更に働きやすくなるように。例えば、子どもが急病の時、どうしても休みを取りにくい時など引け目を感じながら会社を休むというよりも、「預かってくれる保育園があるから大丈夫。仕事に行っておいで」と言ってもらえるような。
それが、当社が経営理念として掲げている地域貢献にもつながると考えています。
いずれは、「長崎県一女性が選びたい会社ナンバーワン」を目指します。
「全国一成長する会社」であることを実現したいです。
智翔館に入社して、様々なことを経て本当に成長できたと実感しています。もちろん、辞めたいと思う時期もありました。しかし、その時は自分の成長のためにどの選択をすると良いかを考え、また周りの先生方にたくさん話を聞いてもらいました。
今もですが、昔はもっと泣き虫でした。でも、そんな私の思いをくみ取って受けとめてくれる、懐の大きな会社です。
私も今後、同じように後輩を育てていきたいですし、感謝や感動を分け合いたいです。生徒や仲間たちの笑顔と一緒に、これから先も覚悟をもってこの道を進んでいきたいと強く思っています。